【SUNNYな日々】~11月1週目~
こんばんは!
11月になって急に寒くなってきましたね。紅葉🍁が待ち遠しい季節となりました。
紅葉と言えば、真っ先にもみじ饅頭を思い浮かべる少し斜め上を行く食いしん坊 Goです!
今まで、1週目は野菜を主にテーマに素材の紐解きをしてきましたが(私の記憶が確かならば。。。)、
今回より1週目は世界の料理の歴史に関して【文献:食の世界史】より紐を解いていきたいと思います。
先ず、1回目は、世界の食文化圏に関してです。
「皆さんは世界三大料理をご存じでしょうか?」と問いかけると、多くの人が「フランス料理・*①中華料理・イタリア料理もしくは日本料理」という答えます。正解は、一般的には「フランス料理・*①中国料理・トルコ料理」とされています。(個人的には日本料理が入って欲しい)
*①中国料理と中華料理は実は定義が異なります。(私も知りませんでした😅)
中国料理とは、大きく分類すると中国四大料理【山東・四川・広東・江蘇】に分けられます。
又、本格的な中国の歴史に培われた料理を指し、どの中国料理も基本的に医術と料理を一体化する思想があり、長い歳月をかけて自然界の多様なものが食材として取り入れられてきた経緯があります。
一方で、中華料理は日本でアレンジされた中華風の料理のことを指します。焼き餃子・ラーメン・天津飯等が解りやすいかと思います。又、各地域の料理が同じ店で食べられるのも日本の中華料理店の特徴です。
しかしながら、この三大料理は形成された時期にかなりのズレがあり、歴史的な観点で見るとそうとは言えないという意見もあります。というのも、先ず中国料理は歴史が最も古く、2千数百年の伝統に培われ10世紀~13世紀に基本が整えられた料理です。
次に、トルコ料理は13世紀末~20世紀初期までの間、3つの大陸に跨る大領域を支配したオスマン帝国の下で発展した料理で、中国料理と比較すると新しい部類の料理です。
そして、フランス料理は古代ローマ帝国の宮廷料理をルーツとし、洗練された調理技術と各地域の名物料理を組み合わせた料理で、一見古く思えますが、*②提供方法等も含めて19世紀に体系化されており、三大料理の中では最も近代の料理です。
*②フランス料理の提供方法はナポレオンによるロシア遠征以前は、大皿に乗せた料理を食べきれない程テーブルに並べて今でいう所の、ビュッフェ形式であったといわれてます。現在多くの人にイメージされる小皿で順に提供するスタイルは元はロシア式です。
つまり、これらの三大料理の歴史は時代背景が世紀レベルで違う為、比較区分するのは困難になってしまいます。
では歴史的に世界の料理を区分して考察していく為にはどうすればよいのか?
それは、食文化の大革命が起こった【大航海時代】以前の食の世界を見ることで、4つの食文化圏に分けて考える事が出来ます。【世界の食事文化】という本では、世界の料理圏を下記の通りで区分しています。
①豚肉が主たる食材で、醬・油脂による多様な加熱料理と食品保存の技術に特徴をもつ
【中国料理圏】
②カレー・ギー(油脂)の利用に特色があり、羊・鶏を主な食材として用いる
【インド料理圏】
③ペルシア・アラブ・トルコ等の多数の料理文化が交わった、羊を主な食材とスパイスの使い方に長けた
【ペルシア・アラビア料理圏】
④パンを主食とし、ハム・ソーセージなど肉料理に特色のある
【ヨーロッパ料理圏】
これらの料理の体系が整えられるのは、今から約2500年~2000年くらい前のことであり、巨大帝国の宮廷料理を中心に料理の体系化が進み、上記のような料理圏の区分が可能となりました。
さて、それではこの4大食文化圏に関して紐を解いていきたいところですが、
めちゃめちゃ長くなってしまう為、今回はこの辺にて😅
次回以降は、ペルシア・アラビア料理圏、中国料理圏・インド料理圏・ヨーロッパ料理圏の順で
ミステリーハンターの如く、紐を解いていきたいと思います。
それではまた来週!👋
(やっぱり日本人はご飯と味噌汁が一番!😋)
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